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カーディフ通信

2012年4月から2015年12月までのカーディフでの生活をまとめたブログです。知りたいことがあればコメントしておいてください。時間のある時に分かる範囲で答えます。

   

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Council Tax

イギリスに来て1ヶ月ほどが経った頃、突然Coulcil Taxの請求書が送られて来ました。中を見ると1250ポンド(くらいだったと思う)という高額請求なのでちょっと戸惑ってしまいました。オフィスの現地人に聞くと、

「これは全員払わなければならない」

とのことでした。おかしい、と思いました。確か出国前に会社から受けた説明では、現地では税金は会社が払うので、日本の税金見合い分は給料から差し引かせてもらう、というものでした。払わなくていい日本の税金(住んでないから)を天引きされてこちら現地でも税金を払わされるというのは話が違う。

そこで、てくてく経理まで歩いて行って、こんなのが来たんですけど、と言うと

「あ、はいはい、やっときます」

とあっさり引き受けてくれました。やっぱり会社が払ってくれるのでした。あぶなかった、現地スタッフの言うことを真に受けていたらあやうく大金を寄付するところでした。

その次もまた別の(なんだったか忘れました)Taxの請求書が来ましたが、それも会社に渡して終わり。

よく分からない請求が来たら、まずは会社の経理に相談しましょう。

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ゴミの出し方

家を見つけて入居したらまず困るのは「ごみはいつどうやって出すの!?」ということ。先日妻が新しく来た奥様用に作った「ごみ出しマニュアル」を貼っておきます。


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ゴミの出し方


カーディフ・カウンシルのホームページ  https://www.cardiff.gov.uk/ENG/Pages/default.aspx へ行く。


1. トップページの「English」をクリック
2. 『Home』ページの「Recycling and Waste」をクリック
3. 『Recycling and Waste』ページの「When are my bins or bags collected」をクリック
4. 『When are my bins or bags collected?』ページの下方のPostcode欄にお住まいのポストコードを入力
5. Goボタンをクリック

次の2回分のゴミを出す日が表示されます。
ゴミの組み合わせが隔週で変わります。組み合わせをチェックしておきましょう。
(ゴミの組み合わせ例)
・生ゴミ+リサイクルゴミ+一般(粗)ゴミ
・生ゴミ+リサイクルゴミ+草木ゴミ  

バンクホリデーなどの祝日の前後の週は、ゴミの出す日がずれることがあります。
冬場は草木ゴミを出す日が月1回になることがあります。
ゴミの日の前日の午後4時半以降からゴミが出せます。


ゴミの分別(種類)


・生ゴミ(薄い緑色の小さな袋)
(例)野菜くず、魚などの骨、卵の殻、紅茶のティーバッグ


・リサイクルゴミ(緑の透明の袋)
(例)紙類、缶、ビン、ペットボトル、肉・フルーツなどの固いプラスチックトレイ、
   スプレー缶(蓋をはずしておく)、アルミトレイ、ダンボール(袋に入るサイズ)
 ☆トレイ、缶などは洗浄してから入れること。


・一般(粗)ゴミ(黒いゴミ袋で黒いゴミ箱)
(例)パッケージのセロファン、柔らかいプラスチックトレイ、発泡スチロール、緩衝剤(プチプチなど)、ティッシュなど汚れた紙類、2種類以上の素材からできているもの(プラスチック+アルミなど)、アルミホイル、割れたガラス・食器類(新聞などで包む)、おむつ、ジュースなどのパック、電球


・草木ごみ(袋は特にありません、緑のゴミ箱に直接入れます)
(例)芝、雑草、剪定した庭木


• 生ゴミとリサイクルゴミのゴミ袋は、コミュニティーセンターや郵便局、図書館、ゴミ処理場などでもらえます。一般ゴミのゴミ袋はスーパー、コンビニなどで販売しています。
• お住まいの地区によりますが、大きな黒と緑のゴミ箱があります。
黒の大きなゴミ箱は一般ゴミ、緑の大きなゴミ箱は草木ゴミを入れて出します。
• 生ゴミは四角い茶色の蓋と取っ手付きのバケツに入れ、取っ手を立てて出します。
(半ロックされた状態になります。)
• リサイクルゴミはゴミ箱がありません。そのまま袋の状態で出します。
• 基本的に家の前の歩道に出しますが、場所にもよるので近所を参考にして下さい。
• 電池は図書館、レジャーセンター、スーパーなどで回収しています。
• 袋に入らないサイズのダンボールは回収されません。
• 回収されないサイズ(袋に入れられないもの)のゴミはゴミ処理場に各自で持参します。
• 家電製品、照明器具、家具、ソファーなどは市に回収をお願いします。(回収費用がかかります。)


**************************************** 

なお、ごみ処理場(Recycle centre)は下記のホームページから最寄りの場所を探してください。

https://www.cardiff.gov.uk/ENG/resident/Rubbish-and-recycling/Take-it-to-the-tip/Find-my-nearest-tip/Pages/Find-my-nearest-tip.aspx

病院について

イギリスの医療システムは日本とかなり違っています。

GP(General Practice)への登録が必要

日本語では総合診療医と言いますが、ホームドクターみたいなものです。日本のように内科、耳鼻咽喉科、整形外科、婦人科などと独立したクリニックがあって自分で選んで行くのではなく、必ず登録しているGPに見てもらわないといけません。なのでイギリスに来たらまずは最寄のGPに登録しましょう。知り合いに聞いたりして評判のいいGPに登録するというのでもOKです。とにかくGPに登録しないと医療を受けられないのがこの国の決まりです。そして病気になったらまずはGPに行きましょう。GPが必要と判断したら専門医へ送られます。もちろんプライベートの病院はあるのですが高額です。プライベート医療保険に加入していたとしても、GPからの紹介状なく勝手に行ったら保険が下りなかったりするので注意です。

GPは完全予約制

日本の病院のように飛び込みで行っても見てもらえる保証はありません。もちろん急患(重い症状)の場合は対応してくれる(はず)と思いますが、風邪とか下痢とか嘔吐とか発熱くらいでは相手にしてもらえないと考えた方が良いでしょう。また予約も4日後とか1週間後とか当たり前です。なので症状がひどい場合は「Emergencyだ」と言って早めの予約を取るか、本当にひどい場合は病院に押しかけて診てもらえるまで居座るくらいしないと診てくれません。

診察の結果何もしてくれないことも

日本のように病院で診てもらったら必ず薬を処方してくれるという事はありません。普通の風邪の場合は「市販の風邪薬を飲んで寝ておくように」と言われて何もくれなかったりします。肌のトラブルなども特に何もしてくれません。僕の場合は扁桃腺がよく腫れるので、日本では都度抗生物質を処方してもらっていました。そのことを医者に伝え、一度腫れだすととことん腫れてそこからセキ、タン、鼻水とどんどんひどくなるんです、だから日本ではいつも抗生物質と各症状を抑える薬をもらっていたんです、どうか処方してください、と頼み込んで「じゃあ、寝てれば治ると思うけど」とようやく1週間ぶんだけ抗生物質を出してくれるという感じです。鼻水を止める薬とか、のどの炎症を抑える薬とか、タンを通す薬とかはくれません。そういうのは薬局に処方箋をもって薬をもらいに行った時に薬剤師と相談しながら自分で消炎剤を買ったり、鎮痛剤を買ったり、鼻水の薬を買ったり、咳を沈めてタンを通す薬を買ったりします。というわけであまり何もしてくれないので何をしてほしいかはっきり言いましょう。

GPでは医療費は無料

GPでの医療費とGPで処方してもらった薬は無料です。だから薬を出したがらないのかわかりませんが、出してほしい薬があれば明確に頼みましょう。僕は尿酸値と血中コレステロールが高いので、尿酸値とコレステロール値を下げる薬を日本でもらっていました。国によって認可されている薬が違うので同じものが手に入るか分かりませんが、日本でもらっている薬の一般名(世界的に通じる名前)や代替薬の名前を医者に聞いておいてそれを伝えるようにしましょう。

歯医者は別登録

GPでは歯は診ないので、歯医者は別途登録しないといけません。突然虫歯が痛んでも登録してなかったら診てもらえないのでちゃんと登録しておきましょう。

急患について

GPが空いている時間はGPに行く必要がありますが、時間外は救急病院に行く必要があります。事前に最寄りの救急病院を調べておきましょう。

カーディフの場合はHeathにあるUniversity Hospitalの救急に行くことになります。

ホームページ
地図

行き方は、A470とA48が交わるラウンドアバウトから東へ向かいA48に入る手前に病院の方へ入る道があるのでそこを入ってA48と平行に進むと左側に救急があります。救急の玄関を入ると左側に受付があるので、そこで症状を説明すると後で呼び出されます。席を外すと待ち時間が長引くのでそこでじっと待たないといけません。1時間たっても呼ばれなかったら忘れられてる可能性があるので受付に確認してください。僕の場合はどういうわけか3時間が過ぎても呼ばれないので確認すると、もう3回も診察を受けている履歴になってました。「すみません、すぐ処理します」と謝ってくれたものの、それから2時間待ちでした。本当に急を要する場合はすぐに見てくれと訴えてください。この国は要望しないと満足していると解釈する人たちなので気を付けてましょう。


(2015年10月7日追記)
GPの予約の仕方はGPによって違います。いつ電話してもOK、受付に直接行ってもOKなところもありますが、僕の今のGPは電話予約のみで予約受付時間も決まっています。GPに確認しましょう。なおGPにもキャッチメントエリアという指定地域があるので、その中で選ぶようにしましょう。キャッチメントエリア内かどうかは受付に行けば教えてくれます。



カーディフでの家選び

カーディフでの家選びについて、僕の経験を交えて説明します。

僕がいつもお勧めするのは、2大不動産物件検索サイトにアラートメールを登録する方法です。
2大不動産物件検索サイトとは、RightmoveZooplaです。ほぼ同じ物件が出ているのですが、たまに片方にしか現れない物件があるので念のため両方登録した方がいいです。面倒であればRightmoveをお勧めします。

アラートメールの設定方法は、Rightmoveの場合はまずFind property in の右のボックスに検索したい地域(例えばLlanishen, Cardiff)を入力してStart Searchボタンを押します。すると詳細設定が出てくるので、検索エリア半径、物件のタイプ、ベッドルーム数、予算などを入力して再度Find propertyボタンを押します。すると検索結果が出るとともに左側メニューに「Create an alart for xxx」というボタンが出るのでそれを押し、アラート周期を設定します。こうしておくと設定した周期で新しい物件を知らせてくれます。Zooplaも同様の方法で登録できます。

次に、家のタイプについて説明します。イギリスの戸建てにはDetached house, Semi-detached house, Terraced house, Town house, Bungalow houseなどがあります。


Detached houseは完全一戸建てのことです。



隣の家と壁を共有していない、完全な一軒家です。知っている範囲ではLisvane, Thornhill, Pentwyn, Pontprennauに多く出ていて特にPentwyn, Pontprennauには新しい物件が多くあります。

Semi-detached houseは二軒で一軒になっている家です。



片方の壁をお隣さんと共有しているので騒音の問題があります。経験としてはこのタイプが一番多く築年数も古いものが多いと思います。

Terraced houseは日本の長屋のように二軒以上がつながっている家です。



このタイプはSemi-detachedの次に多く、築年数も古いものが多いと思います。

Town houseは分類上はTerraced houseなのですが、3階建てで築年数が新しいものをこう呼びます。



僕の住んでいる家もこのタイプで昔ながらの石造りの家と比べて安っぽい感じがしますが、実は断熱性と気密性にすぐれていて冬場とても暖かいです。新しいため家のトラブルも起きにくいと思います。

Bungalow houseはたぶん分類上はDetachedですが、1階建てあるいは屋根裏部屋がついているものです。



築50年くらいのものが多いように思います。

ちなみに、英国人はVictorianやGeorgian建築の古い家に住むのが憧れで、お金のある人はそういう家を徹底的に改装して住むのだそうです。でもものすごくお金がかかるので一部のお金持ちだけですね、そういうことができるのは。

Georgian建築


Victorian建築


Victorian建築はカーディフでも多く見られます。


最後に家のチェックポイントを書いておきます。

契約期間
賃貸に出している物件でも、中には売りに出したいと思っていてその間のつなぎと思っている大家がいます。なので、長く住みたい場合はLong term contractかどうかを確認しておく必要があります。過去に2回も引越すはめになった人がいます。

Furnished(家具付き)かUnfurnished(家具無し)か
出来れば家具付きの方が出費を抑えられて助かります。また帰任時に処分したり日本に送ったりする心配がありません。物件によっては部分的にFurnishedだったり、要らないものは引き取ってくれたり、欲しい家具を言ったらそれに対応してくれるところもあるので確認してみましょう。

ボイラー
イギリスはセントラルヒーティングといってボイラーで沸かしたお湯をタンクに貯めるとともに各部屋に設置されたラジエーターにお湯を循環させることによって家の中を暖かく保っています。とても優れたいいシステムなのですが、このボイラーがしょっちゅうトラブルを起こすので出来れば新しいボイラーが入っている家の方が安心です。

カーペット、壁、壁紙など
古い家だとカーペットや壁が汚れていたり、すり切れていたりします。要望すれば入れ替えてくれたり壁を塗り替えてくれたりする場合があるので確認してみましょう。

専用駐車スペース
駐車スペースが無い物件もあります。通勤用と奥様用の2台を所有する場合は2台駐車できる方が好ましいです。イギリスは基本路駐OK(NGの場所もあるので注意)なのですが、専用スペースが欲しいところです。

収納
家によっては収納が少なく不便なことがあります。大きな立て付け家具が付いていたりすると便利ですし、1部屋余分にあればそこを物置に出来ますね。

学校からの距離
イギリスの小学校は保護者が子どもを送り迎えすることを義務づけていますが、学校の周りに駐車スペースが少ないためかなり遠いところに停めて歩かないと行けなくなる場合があります。学校から歩いて通えるところに住むのがベストです。

スーパー、コンビニ、駅、バス停
車があれば必須ではありませんが、近くにあるにこしたことはありません。

バスルームの防水処理
イギリス人はバスタブはお湯につかるだけのもの、体を洗うのはシャワールームというような使い方を想定している人が多く、バスルームの防水処理が十分出ない場合があります。シャワーカーテンすら付いていない場合がありますので、入居前に防水処理を施してもらうよう注文した方がいいです。僕の場合は日本人の入浴習慣を説明して、バスルームの壁を防水効果のあるペンキで塗ってもらいました。

備え付きの機器
冷蔵庫、洗濯機は通常付いているのですが、乾燥機や食器洗い機があると便利です。イギリスは雨が多く外で洗濯を干せない日がほとんどですし、キッチンの洗い場は異常に狭いので食器の手洗いはとても大変です。付いていない場合は付けてくれるか聞いてみるのもいいと思います。

ハウスクリーニング
入居前にハウスクリーニングをやってくれるか確認しましょう。イギリスは土足文化なのでカーペットクリーニングはしてもらった方がいいでしょう。あとバスルームやシャワールームのクリーニングもお願いしましょう。あと、オーブンがドロドロに汚れていたりするので、それも専門の業者に頼めばキレイにしてくれるという話を聞きました。僕の場合は頼んでいなかったのでヨメさんが必死になって掃除してました。ポイントはやってほしい箇所を具体的に依頼することです。「クリーニング」だけだと掃除機しかかけなかったりします。

ちなみに、引越しはクリーニングや修理など要望したことがちゃんと出来ていることを確認する余裕を持った日程にしましょう。実は僕らが引越しした時、終わっているはずのクリーニングが終わってなくて、荷物を運び込んだ後にクリーニングに来たので荷物をどけるのに苦労しました。約束は守られないことを前提に行動しましょう。




家の問題 その4

たぶんこれが最後になると思いますが、管理会社(不動産屋)の問題について。

家を探すときはだいたい不動産屋を介すのですが、契約後はManagedかUnmanagedかによって対応方法が違ってきます。Managedは管理会社(通常不動産屋)がテナント(借り手)とのコミュニケーションを行うので大家とテナントが顔をあわすことすらありません。Unmanagedはすべてのコミュニケーションを大家とテナントが直接行います。

Managedの方が大家とのトラブルが回避できて良さそうに思いますが、これまでの記事でも書いた通り、管理会社も大変いい加減です。1軒目はローカルの小さな不動産屋だったので仕方がないかと思っていたのですが、2軒目の大手不動産屋でも大差ない(いや、むしろより悪い)のでManagedだからといってテナントにとってメリットがあるわけではなさそうです。むしろ大家にメリットがあるように管理会社が動いています。マネージメント料をもらっているので当然ですよね。

具体的にどういい加減かというと、

・洗濯乾燥機が壊れているのを直すのに4週間かかる
・屋根の修理に使ったハシゴが置きっぱなしになっていて、不用心だから持って帰ってくれと言っても取りに来るまで1週間かかる
・故障や不具合の修理に何週間〜何ヶ月もかかる
・結局直さなかったりする
・約束していた庭の手入れは1年以上経ってもまだ来ない

などなど、とにかくやる事が遅いし、やる事もちゃんとしない。ですので、契約前に出来る限り問題点を解決してしまうことが重要です。契約してしまうと対応してくれる保証がないのです。

賃貸物件が少なく、いい物件はすぐに無くなってしまう状況の中であまり高望みをするのも良くないのですが、こういう状況を頭に入れた上でなるべく課題を先送りしないようにすることが入居後のストレス軽減のためには大切です。


家の問題 その3

今回はガスや換気の問題について。

僕の場合は渡航前から家を決めていたので赴任後は家の中を簡単に見て回ってすぐに契約したのですが、その時こんなタグが暖炉のところに置いてありました。





不動産屋のおねえちゃんに聞いたら「あー、このストーブは使えないの」。暖炉は実はニセモノで、暖炉型のストーブということで、そのガスストーブは壊れていて使えないということでした。

ちょっと気になったので前に住んでいた日本人にメールで問い合わせると、2年ほど前に規制が厳しくなってガスの検査に通らなくなった、それまでは使えてたので大丈夫、とのことでした。

いや、大丈夫じゃないでしょ。

別のところで何か問題があって、例えば換気不足で死人が出たとか、それで規制が厳しくなったとかそういう背景があるはずで、不合格だけど大丈夫なんて言っててもし死んじゃったりしても誰も責任取ってくれない。イギリスは夏でも家の中は肌寒かったりするのでストーブは必需品。これは絶対直してもらおう、ということで不動産屋に直してくれるよう頼みました。

ボイラーが異音をたてる件も含めて直してもらいました(実際に修理に来るまで何週間も待たされた上に完全には直りませんでしたが)。これで安心してストーブが使えます。

そして数ヶ月が経ち、恒例のガスの検査がやってきました。British Gasの検査員が来て、暖炉型ストーブやボイラー、キッチンのガスコンロなどを点検していきました。

検査結果:Fail(換気不足)

ちょっと、どういうこと!?

検査員の説明によれば、暖炉型ストーブとボイラーの換気を行うパイプの直径が小さくて基準を満たしていないということでした。

すぐに不動産屋へ連絡。不動産屋は「この前修理したから大丈夫です」。いやいやいやいや、British Gasの検査員がFailだって言ってるんだから大丈夫じゃないです。何とかして下さい。

不動産屋「たぶんちゃんと見もせずにFailって言ってるのよ、よくあることだわ」

いいえ、ちゃーんと分解してスモークを炊いたり、それが煙突から出てきてるかとか、しっかり見てました!大家さんと話をして解決して下さい!と言ったら、大家と話してからまた連絡すると、ちょっと待て、ということだったので待っていました。数日後、不動産屋から連絡がありました。

不動産屋「大家がBritish Gasと話をするので2週間待って下さい」

なんで2週間もかかるんですか、その間に死んだらどうするんですか。と言っても仕方がないので、ホームセンターから一酸化炭素センサーを買ってきて設置、怯えながら日々を過ごしていました。

結局、娘の学校が遠いということもあり、これ以上不便な家で過ごしたくないということもあり、引越しすることにしました。引越しした先の家は築5年の新しい家なのでトラブルはあまりありません(多少ありますが)。家が古いと昔の基準で設計されているので現在の基準を満たさないということもあるので、家選びには十分な注意が必要ですね。







家の問題 その2

家の問題 その1に続き、今回は窓やドアについて。

カーディフに来て最初に住んだ家で困った事の一つは、各部屋のドアノブが異常に硬かったことです。レバータイプのドアノブが取り付けられていたのですが、これがかなり硬くて大人でもちょっと力がいるほど。当時5歳の娘には開けるのはとても無理です。最初は我慢していたのですが毎日の事だとだんだん気になり出して、結局は管理会社に言って調整してもらいました。(自分では絶対にやらない。万が一壊したら自分でやったから壊れたんだとか言われかねないので。)

次に住んだ家(今の家)は玄関のドアの立て付けが悪く、普通にドアノブをいっぱいに回して押しても開きません。力一杯押さないと開かないのでこれまた娘には無理です。家の中のドアは硬くはないのですが、ドアノブを回すと手を離しても元に戻りません。またドアを閉めても勝手に開いてきます。築5年の家です。大した問題ではないので放置してますが、日本クオリティで育ってきた自分としてはなんかスッキリしないものがあります。

おそらく最近の家や賃貸に出している家はこういうところにお金をかけていないんだと思います。質の良いものも探せばあるにはあるのでしょうけど、費用を抑えたい人はこういう品質の悪いものを使わざるを得ないんでしょうね。それにしても日本の当り前品質の高さには改めて感心します。


 ↑
手を離しても元に戻らないドアノブ@築5年。


最初の家(築100年くらいと言われていた)でもう一つ困ったのはすきま風です。特に風呂場の窓がすきま風がひどく、風呂に入りながら風邪を引きそうになりました。また開け閉めもメチャクチャ硬くて難儀しました。ドアノブの問題で管理会社に来てもらった時にこの事も言ったのですが、この家はListed Propertyだからこれはどうにもならないと言われました。

Listed Property=Listed Buildingというのは国が保存指定されている建物の事です。歴史的な価値の度合いによっていくつかのグレードに分かれています。Listed Buildingに指定されている家は持ち主の意思で勝手に触る事が出来ないため、すきま風が気になるからと言ってアルミサッシに替える事は国が許さないのです。

って、本当にこの家Listedなのか!?


 ↑
木枠の窓。左側が問題のバスルーム。すきま風は入るし、開け閉めが困難。


確かにイギリスでは家に関する規制が厳しいと聞きます。グレードの高いListed Buildingだと故障した個所を修理するにも、オリジナルと同じ素材を使って元通りに直さないといけないのでお金がかかってしょうがないそうです。なので新しい家に好んで住む人も多いのですが、本音は「お金さえあれば古い家をきちんと修理して住みたい」だそうです。


バスルームに関してもう一つ付け加えると、この家はバスルームの電気を付けると換気扇が連動して動き出します。これだと入浴中寒いので洗面台の明かりだけ点けて風呂に入っていました。なんてアホな事をするんだと思いましたが、バスルームがカビったりしないようにこれが普通だと言われました。なるほど、って納得なんてしませんが。


家の問題 その1

赴任先の住居についての記事で家選びについて書きましたが、家の不具合は実際に住んでみないとなかなか分かりません。イギリスは日本と違って築50年、100年とかいう家がざらにあるので老朽化による問題が多々あります。最も良く耳にするのは水回りのトラブルで、こちらに来た当初は「水回りのトラブルは避けられないと思え」とよく言われました。排水管が詰まったり、水漏れしたり、お湯が出なかったり、直ればいいのですが「これは直せません」と匙を投げられたりする事もあると聞きます。古い家特有の問題かというとそうでもなく、築数年の新しい家でもよく起こるそうなので技術の問題かもしれません。そのくせ大抵の場合バスルームが2階にあるので余計にトラブルを起こしやすいのです。

わが家の場合、水回りでは一度バスルームから水が漏れて1回の天井から水がたれるという事がありましたが、バスタブと壁の隙間を埋めたらそれ以降起こらなくなりました。それ以外に水回りでトラブった事はありませんが、他の問題について参考までに書いておきます。

・ボイラーの問題

イギリスにはとても優れた「セントラルヒーティング」というシステムがあります。ボイラーで温めたお湯を家中循環させ壁に取り付けられたラジエーターで部屋を暖めるのですが、これがうまく機能するととても暖かいです。冬でも半袖でいられるくらいです。


 ↑
壁に取り付けられたラジエーター。この中をお湯が循環して部屋を暖める。



なんで日本にないのか!と思うほどの優れものですが、問題もあります。

問題①
音が結構うるさい。起きている時はいいのですが、お湯を蓄えるタンクがベッドルームにあったりするので朝タイマーで動き始めたりすると目が覚めます。日本のようにボイラーもタンクも屋外に設置できないものだろうか?ちなみに今住んでる家は新しいので割と静かですが、それでも音はします。

問題②
パイプに空気が入るとエラいことになる。パイプに空気が入ってしまうと湯沸し時にガンガンと大きな打撃音のような音がするようになります。僕の家でもそういう状態になって、管理会社に連絡したのですがすぐに来てくれず、しばらくうるさいのを我慢して使ってたら(だってイギリス寒いし・・・)隣人から「一体何の音だ!?」と苦情が来ました。やっと直してくれたと思って使ったらまだ音がするので問い合わせたら「完全に治すのは無理です」と言われてしまいました。設定温度を低くすると音があまりならなくなるのですが、部屋が寒くて仕方がありませんでした。

問題③
瞬間湯沸かしと言いながら同時に使うと熱いお湯が出ない。今の家はバスルームとは別にシャワールームがあるのですが、バスタブにお湯をためた後に誰かがシャワーをして、それと同時に別のシャワールームでシャワーをすると水が出たりします。入居する前に瞬間湯沸かしであることを確認していたのですが、日本の水準で考えるとぜんぜん瞬間湯沸かしじゃありません。

あと、こちらのバスルームにはシャワーが付いていない事があります。バスタブは浸かるもの、体を洗うのはシャワールームなのです。最近の家はシャワーが付いているものが多いようですが、古い家の場合シャワーは後付けなので電気式の瞬間湯沸かしが取り付けられていたりします。これが水圧が低くて日本人には何とも物足りません。温度も微調整も出来ず、なかなか快適なバスタイムを過ごす事は難しいです。


 ↑
電気式の瞬間湯沸かし。


ボイラーのトラブルは色んな人からよく耳にします。朝起きたら壊れてて冷水シャワーを浴びて来たとか、壊れたから直してと大家さんに言ってるのになかなか直してくれず凍えそうとか、あまりに何度も故障するので頭に来て引越したとか、日本人に限らず英国人にとっても悩みの種のようです。

家のトラブルに付いて書き始めたら意外に長くなったので何回かに分けて書きます。次回へ続く。


近所へのあいさつ

日本では引越ししたらご近所に挨拶回りをしてちょっとした生活用品を粗品として渡したりしますよね。イギリスではどうなんでしょうか?実はそういう習慣があるかどうかは知らないんですが、僕はやりましたし、やっておいてよかったと思います。

僕の場合は向かいの5軒と隣の5軒の合わせて10軒、チョコレートと一緒に家族の名前を書いたネームカードを持ってあいさつに行きました。われわれが外国人の名前を覚えにくいのと同じで彼らにとってもきっと日本人の名前は覚えにくいでしょうし、「のし」の代わりにネームカードを渡しておくと忘れてしまってもまた思い出してくれるでしょう。

相手の反応はどうかというと、イギリス人がみんなそうだとは限らないと思いますがうちの近所の人たちはすごくフレンドリーで、10軒中5軒が「どうぞどうぞ」と家に入れてくれました。突然やって来た外国人をすんなり家に入れるなんてえらい警戒心が薄いんだな、と思いながら勧められるままにコーヒーをごちそうになったりしました。隣のおじさんなんて、

「家内はちょっと外出してるんだがね、えー今の妻は2人目なんだが、前の妻はオーストラリアに住んでて、今の妻はついこの間定年退職してね、今日はちょっと用事でいないんだよ」

と、聞いてもないのに超プライベートなことまで勝手にしゃべってくれました(笑)まあこのおじさんは特別だと思いますが、基本的にみんなオープンな感じでした。こうやって挨拶しておけば道で出会った時に声をかけてくれますし、「もう家族は来た?さみしくない?」などと気にかけてくれたりします。近所に知り合いができるとぐっと住み心地がよくなります。ちなみに玄関で靴を脱ぐ家も1軒あったので土足で上がっていいか一応は注意した方がよいですね。

僕の赴任の3か月後に家族がやって来たのですが、さっそく近所にあいさつに行きました。今度もやはり「どうぞどうぞ」と家の中に入れてくれて、子供のいる家では粘土で一緒に遊んだり庭でトランポリンをやったりしていきなり打ち解けムードです。



向かいの家の奥さんなんてあいさつに行った翌日にウェルシュ・ケーキというウェールズの伝統のお菓子を焼いて持ってきてくれました。



「何かあったらいつでも来てね」と電話番号を教えてくれました。超親切です。そして実際に「何か」が起こったのですが・・・。その話はまた今度。

この後、ここから引っ越すことになってしまうのですが(残念!)引っ越し時にあいさつしておくとその地域にスムーズに入り込めると思います。近所付き合いを嫌がる様な人も中にはいるかもしれませんが、それでもあいさつして問題になることはあまりないと思いますので、僕はおすすめします。

日本から持って行った方がいいもの

渡航前の引越や渡航時の手荷物などで日本から何を持って行ったらいいのか悩みますね。こちらで簡単に手に入るものならいいのですが、手に入らなかったり、手に入っても値段が高かったり品質が悪かったりする場合があるので、なるべく日本から持って行った方がいいです。特にカーディフはロンドンと違って日本のものが手に入りにくい状況にあります。

と言っても、イギリスでは特に食料品に規制が多く、材料の一部に魚介類が入っているだけでも輸入できなかったりするので、たとえばインスタントラーメンとかふりかけなどは運送業者にはじかれてしまいます。なので今回は規制対象になっていない物で持ち込んだ方が便利な物をいくつか紹介しておきます。

サランラップ、アルミホイル

サランラップはもちろんこちらにもあるのですが、ラップをカットするカッターの歯が非常に作りが悪く上手く切れません。こちらに単身で来てすぐに買ったのですが、あまりの切れの悪さに驚きました。日本のラップはシャーっと切れますが、こちらのはいくらがんばってもラップが伸びるだけです。なので仕方なくはさみで切っていましたが、これはいかんと思って奥さんに航空便で送るよう連絡しました。もし荷物に余裕があればまとめて持って行った方がいいでしょう。アルミホイルも同様です。

フードの着いたジャンパー(出来れば撥水性)

フードの着いたジャンパーはもちろん雨対策です。こちらはしょっちゅう小雨が降っているので、フード付きジャンパーが便利です。もちろんこちらでも手に入りますが、すぐに必要になると思うので持って行った方がいいでしょう。防水スプレーなども重宝します。ちなみにこちらの人たちはあまり傘をさしません。少々の雨(といっても日本人は傘をさすレベル)なら濡れっぱなしの人が多いです。

フリースやジャンパーなどの防寒着

防寒着もあった方がいいです。こちらは寒暖の差が激しく、夏場でも肌寒い事があるので脱ぎ着しやすいものがあるといいです。7月とかでも夜はジャケットが無い寒いことが多いので日本の基準で考えると失敗します(出張者がよく失敗しています)。あとこちらの人たちとの温度感覚もかなり違うので注意しましょう。なぜこんなに寒いのにクーラーをかけるんだ!ということが多々あります。そういうケースにも備えて、常に一枚余分に持ち歩くことをお勧めします。

子供用の風邪薬など

こちらには子供用の総合感冒薬みたいなのがありません。こちらに来たころはみんな「子どもが風邪をひいたらカルポルを飲ませてる」というので同じようにしていましたが、カルポルはpain reliever=解熱鎮痛薬なので、熱が出た時やのどが炎症を起こしている時に飲む薬です。咳やくしゃみ、鼻水に対しては飲んでも効果がありません。咳やくしゃみ、鼻水にはそれぞれ専用の薬があり、組み合わせて飲んでもいいものもあるのですが(薬局で確認しましょう)、軽い風邪などの場合は「こどもかぜシロップ」が役に立ちます。もちろん熱が出たりしたらカルポルを飲ませたり、咳がひどくなったら専用の薬を飲ませたり病院に連れて行ったりしますが、やっぱり総合感冒薬が便利だなと思う方は持って来ましょう。

湿布、熱さまシート(こっちで売ってるのを見たことがない)

湿布とか熱さまシート(冷却ジェルシート)は見たことがありません。腰痛や肩こり用の塗り薬や温感湿布はあるようですが、冷やすタイプのものが見当たりません。腰痛持ちの方やお子さんがよく熱を出すという場合は持って来た方がよさそうです。

あと、個人的に重宝しているのは洗顔シート(男性用)とマスクです。両方とも売っていません。こちらではマスクなんかしてたら「こいつ倒れるんじゃないか」「どんなひどい病気だ、感染すなよ」と思われてしまいます。でもかぜでのどをやられた時や咳やくしゃみがひどい時は家ではマスクをしたいですし、あと飛行機に乗るときは必需品なのでいつも多めに持っています。

他にもいろいろあるかもしれませんが、とりあえず思いつくものは以上です。もし「こんなのはそっちに売ってますか」という質問があればコメント欄に書いてくれたら答えます。

(2014年8月31日追記)
日本での健康診断の結果や子供の予防接種の履歴などを英語にして持って来るとこちらの病院へのつなぎがスムーズです。もし治療中の病気があったり継続して服用している薬があれば、その薬の一般名を調べておくこともおすすめします。英訳は病院に頼むとやってくれますが、有料なのと2週間ほどかかることがあるので早めの準備が必要です。




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