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カーディフ通信

2012年4月から2015年12月までのカーディフでの生活をまとめたブログです。知りたいことがあればコメントしておいてください。時間のある時に分かる範囲で答えます。

   

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渡航までのイベント

国内の転勤とは違い、海外赴任の場合は「君、イギリスヘ行ってくれ」「はい、分かりました」で渡航、という訳にはいきません。実際に渡航するまでにいろいろとイベントがあります。会社によっても違うと思いますが、参考までに僕のケースを紹介しておきます。

注)会社のイベントも含まれますし、会社が代行してくれているものもあるので、個人で移住する場合や他の会社の場合は違うケースが多々あると思いますのであくまでも参考まで。

各イベントを時系列で書くとこんな感じです。

①海外赴任の打診
②健康診断、予防接種
③赴任決定
④パスポート、ビザの手続き開始
⑤渡航説明会
⑥インターネットバンキング口座開設
⑦各種研修
⑧パスポート、ビザ発行
⑨航空券の発行
⑩海外へ荷物送付(航空便、船便)
⑪携行外貨の準備
⑫運転免許証の期間外更新、国際免許の取得
⑬住民票の転出届
⑭その他、住所変更や郵便物の転送手続き、引き落とし口座の変更、固定資産税の自動引き落とし手続きなど

僕の場合は家は空き家のまま置いておくことにしましたし車は所有していなかったので関係ありませんでしたが、家の預託手続きや車の売却などもやらないといけません。注意が必要なのは住民票の転出届けを出してしまうと印鑑証明が取れないので、車の売却などで必要な場合は印鑑証明を先に取得しておくか、必要無くなってから転出届を出さないといけません。

以下、補足説明です。

①海外赴任の打診と③赴任決定の間に②健康診断、予防接種があるのは、健康上の問題が見つかった場合に渡航中止ということになる場合があるためです。なので僕の会社の場合、健康診断の結果問題が無いことを確認した上で正式に赴任手続きが始まることになっています(たぶんどこも同じでしょうね)。また健康診断の際、あるいは診断結果説明の時に必要な予防接種を受けます。イギリスの場合は特に受けないといけない予防接種はないのですが、破傷風だけは受けておいた方が良いと勧められたのでそれだけ受けました。

④のビザの手続きは会社が旅行代理店に依頼して、申請に必要な書類の作成を代行してもらったので面倒な書類作りはやらずに済んだのですが、下記のものは自分で準備する必要がありました。

・イギリスWP申請文
・Application COS - Personal Details Form
・英国査証用質問書
・英文の大学の卒業証明書と成績証明書
・パスポートのコピー
・ビザ用証明写真
・戸籍謄本(未婚の人は不要)

イギリスWP申請文に職務経歴を書くところがあるのですが、ここは手を抜かずに出来る限り詳細に書く方が良いです。英国としては自国に来てもらう価値のある人かどうかを見るので、ここをいい加減に書くと手続きに影響が出る場合があります。ちなみに僕は大学時代の留学経験もAcademic Backgroundのところに書きました。

もう一つ注意が必要なのは、卒業証明と成績証明は日本語の場合は即日発行できたりすると思いますが、英文の場合は作成に時間がかかる(僕の場合は10日)ので早めに動かないとビザの申請が遅れることになります

また当然赴任先の会社から英国当局へのスポンサーシップの申請(この人を雇用したい、というもの)が必要になりますが、僕の場合は会社がやってくれたので詳細は分かりません。

書類が全てそろったらパスポートと申請料(約5万円)を持ってパスポート、ビザセンターに行きます。

⑤の渡航説明会は会社が開催するもので、海外引越や海外での子女教育などのアドバイスをしてくれます。

⑥のインターネットバンキングは必須ではないのですが、日本で引き続きお金のやり取りをやらないといけない人は作っておくと海外から振込などが出来て便利です。

⑦も会社が実施するもので、経営理念、異文化研修、リスクマネジメント、法務・コンプライアンス、海外人事マネジメント、安全対策、知的財産権、医療事情と健康管理などを3日間に渡って受講しました。

⑧ビザは僕の場合は申請後2週間ほどで発行されましたが、こればかりは人や時期によるようです。追加料金を払えば早くやってくれるオプションもあるようです。

⑩海外への荷物の送付ですが、イギリスの場合は航空便が約10日から2週間、船便が1ヶ月ほどかかります。ただし、現地のホリデーなどと重なると遅れる場合がありますので注意が必要です。また予定日が近づいて来たら運送会社に搬入予定日を確認した方が良いです。僕の場合は2週間経っても連絡が来ず、しつこく催促してやっと搬入されました。

⑪の携行外貨の準備ですが、現地で家の契約をする時に現金で支払わないといけないのと、銀行口座を作って給料が入るまでは文無しなのである程度は持って行った方が良いです。僕の場合は家の契約に2000ポンドほど必要だったので日本円で40万円分をポンドに替えて持って行きました(1ポンド=140円)。実際には日本のクレジットカードが使えたのと50ポンド紙幣を受け付けてくれない店があったので、銀行口座が出来てデビットカードが届いた時点で800ポンドほど残っていました。両替の時に50ポンド紙幣を入れないでくれと言いましょう

⑫運転免許証の期間外更新と国際免許の取得は上手くやれば午前中に済みます。大阪の門真試験場の場合、朝8時30分の受付開始から並ぶと10時からの1回目の講習が受けられ、11時には新免許の交付を受けられます(違反者講習の場合はもっと長いと思いますが)。免許の更新が終わったら国際免許の申請をして、これは30分ほどで交付されます。なお海外にいる間に更新期限が過ぎてしまった場合でも、帰国後すぐに申請すれば問題無く再発行されます(2012年現在で確か6ヶ月以内)。帰国後所定期間が経過してしまうと試験を受け直さないといけないので注意が必要です。

⑬の住民票の転出届は市役所に届け出れば終わりなのですが、市の子供手当などを自分名義で受けている場合は嫁さん名義で申請し直さないといけなかったりするので、その場合は嫁さん名義の銀行口座が必要になります。

⑭は家族が引っ越して来るタイミングでやります。


ざっと以上ですが、これらを上手くスケジューリングしないと会社を無駄に休まないといけなくなったりします。ビザの申請中はパスポートを預けないといけないので、パスポートが必要な申請が出来ません(例えば国際免許)。

そういえば入居してしばらくすると水道局(Welsh Water)から最初の請求書が来たのですが、2012年4月から2013年3月までの1年分を支払えとありました。金額は約700ポンドでした。僕の場合は4月末日に給料が出たのでそれで払いましたが、こういう予想外の出費もありますのでやっぱり余分に持って行って余ったら銀行に預けるようにした方がいいでしょう。ちなみに職場の同僚に聞いたら毎月請求書が来ると言っていたので、必ずしも1年分払うシステムではないようです。僕の場合は定額料金で使い放題ですが、これも契約によるようです。あと車も必要だと思いますが、中古でも程度のいい日本車を買う場合は7000ポンドほどします。こちらでは車を買う方法もいろいろあるので、その話はまた改めて。

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