家の問題 その1に続き、今回は窓やドアについて。
カーディフに来て最初に住んだ家で困った事の一つは、各部屋のドアノブが異常に硬かったことです。レバータイプのドアノブが取り付けられていたのですが、これがかなり硬くて大人でもちょっと力がいるほど。当時5歳の娘には開けるのはとても無理です。最初は我慢していたのですが毎日の事だとだんだん気になり出して、結局は管理会社に言って調整してもらいました。(自分では絶対にやらない。万が一壊したら自分でやったから壊れたんだとか言われかねないので。)
次に住んだ家(今の家)は玄関のドアの立て付けが悪く、普通にドアノブをいっぱいに回して押しても開きません。力一杯押さないと開かないのでこれまた娘には無理です。家の中のドアは硬くはないのですが、ドアノブを回すと手を離しても元に戻りません。またドアを閉めても勝手に開いてきます。築5年の家です。大した問題ではないので放置してますが、日本クオリティで育ってきた自分としてはなんかスッキリしないものがあります。
おそらく最近の家や賃貸に出している家はこういうところにお金をかけていないんだと思います。質の良いものも探せばあるにはあるのでしょうけど、費用を抑えたい人はこういう品質の悪いものを使わざるを得ないんでしょうね。それにしても日本の当り前品質の高さには改めて感心します。
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手を離しても元に戻らないドアノブ@築5年。
最初の家(築100年くらいと言われていた)でもう一つ困ったのはすきま風です。特に風呂場の窓がすきま風がひどく、風呂に入りながら風邪を引きそうになりました。また開け閉めもメチャクチャ硬くて難儀しました。ドアノブの問題で管理会社に来てもらった時にこの事も言ったのですが、この家は
Listed Propertyだからこれはどうにもならないと言われました。
Listed Property=Listed Buildingというのは国が保存指定されている建物の事です。歴史的な価値の度合いによっていくつかのグレードに分かれています。Listed Buildingに指定されている家は持ち主の意思で勝手に触る事が出来ないため、
すきま風が気になるからと言ってアルミサッシに替える事は国が許さないのです。
って、本当にこの家Listedなのか!?
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木枠の窓。左側が問題のバスルーム。すきま風は入るし、開け閉めが困難。
確かにイギリスでは家に関する規制が厳しいと聞きます。グレードの高いListed Buildingだと故障した個所を修理するにも、オリジナルと同じ素材を使って元通りに直さないといけないのでお金がかかってしょうがないそうです。なので新しい家に好んで住む人も多いのですが、本音は「お金さえあれば古い家をきちんと修理して住みたい」だそうです。
バスルームに関してもう一つ付け加えると、この家はバスルームの電気を付けると換気扇が連動して動き出します。これだと入浴中寒いので洗面台の明かりだけ点けて風呂に入っていました。なんてアホな事をするんだと思いましたが、バスルームがカビったりしないようにこれが普通だと言われました。なるほど、って納得なんてしませんが。
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